テレビショッピングのヒント

1970年放送開始の「東京ホームジョッキー」(フジテレビ)の
テレビバーゲンコーナーが、日本で最初のテレビショッピングです。
1985年フロリダのケーブルテレビで放送が開始された
HSN(ホームショッピングネットワーク)が
米国で最初の本格的テレビショッピングです。

そうなんです、日本のほうが現在のスタイルのテレビショッピングは
先行していたんです。
モチロン、米国ではテレビスポット型の通販はありましたが、
ケーブルテレビの拡大に伴い、
HSNは現在のスタイルで大きくなって行きました。

日本と米国では、電波法が異なる事と、米国では国土の広さから
ケーブルテレビのインフラが急速に発展したことが、
現在の違いを生んでいます。

元来、ダイレクトマーケティングというマーケティング手法、
つまりメーカーが、直接消費者に商品説明し販売するためのツールとして、
カタログ、DM(ダイレクトメール)、訪問販売などと並び
テレビショッピングは始まりました。

商品の機能や付加価値がアップし、説明情報が多くなったため、
店頭やプリント媒体だけでは説明が難しい商品が増えたこと。
商品説明と同時に、ライフスタイルの提案なども商品販売の大きな
要素になったことが、テレビの必要性を高めました。

米国では、エンタテインメント性がプロモーションの評価になる事も
大きな要素でした。
日本では、「百聞は一見にしかず」のコトワザとおり、視覚情報への
信頼性が高い国民性が、ダイレクトマーケティング媒体としての
優位性を生み出しました。

しかし、日本では、それ以上にキャラクターへの信用が販売力を
生む土壌があります。
その点、現在のトップスターはジャパネットたかたの高田社長です。

彼独特の甲高い声と親しみやすいルックスが、安心と信用を生み出しています。
さらに、彼が提案する販売商品を使うライフスタイルが、消費者目線で
的確であることから、高田社長が勧めるなら電気製品の性能は気にしない、
むしろ高田社長のお勧めどおり使って、楽しみたいと言う気持ちの
顧客を固定しているのです。

一方で、サントリー「セサミン」のテレビ通販のように、文化人タレントが出てきても
実感を持って説明していると信用できる製作態度が、購買に繋がる信用を
築いています。

テレビで放送しても、有名人が出演しても、それだけでは決して成功しません。
全視聴者が番組を面白く見て、そのうち数パーセントが購入することを
肝に銘じてください。

売ることばかりに一生懸命で、番組自体が面白いと言う評価を受けない番組は、
結果として売上げも出来てきません。


面白くなければテレビショッピングじゃない!?

何処かで聞いたことがあります?