ピラミッド型公共事業

ピラミッドはエジプトの王様の墓で、大勢の奴隷が強制的に
働かされたと言うこれまでの説に対し、
近年は、ナイル川が氾濫して農作業の出来ない時期に、
農民のため実施された失業対策的、公共事業だったという説も出てきて、

「ピラミッドは何のために作ったのか?」が盛り上がっています。

天文学と高度にリンクした構造や、建築工学的な興味だけでなく
さまざまな歴史研究が進むのは結構なことです。

少なくとも、農民達が楽しく(?)働いていたのではないかと想像させる痕跡が
発掘されたのは、チョット嬉しいですよね。
おまけに、健康維持のためニンニクを食べていたらしいとまで分かると
健康にはやっぱりニンニクか?とも思ってしまいます。

ピラミッドの建設目的についての研究は専門家に任せるとして、
マーケティング的には、これからの公共事業のあり方として興味深いものが有ります。

建造物の利用価値のわりに、建設従事者の数が圧倒的に多いことで、
非効率だとも言えますが、一方では大きな生活支援が出来ているのではないでしょうか。
結果的に社会と市場も、活性化している可能性があります。

車が走らない高速道路が問題になりますが、昔に比べれば同じ距離を作るのに
作業従事者の数は一桁少ないはずです。
つまり従来型の公共事業が市場を活性化していないことに、
問題があるのではないでしょうか。

そこで、こんなご提案をしたいと思います。

その1 桜・紅葉 1億本植樹計画
    春は桜、秋は紅葉、日本人の遺伝子に刷り込まれたかのように
    季節になると、これを目指し人が動きます。
    車の少ない高速道路のポイントポイントに、集中的に桜と紅葉を植えます。
    1000本まとまって植わっていれば、充分に観光地化できます。
    桜は春用、紅葉は秋用です。
    渋滞学の専門家にも参加してもらい、高速道路がスムーズに
    走るような設計も必要です。
    地元でNPO法人を作り、人の手で作業をします。

その2 お城再建計画
    公共事業で問題になる箱物も、お城なら解決できる問題がいろいろあります。
    用地買収がいらない場合が多いのも大きなメリット。
    人の作業による工事が多く、係われる人が多い。
    伝統産業を復活、伝承できる。
    建設準備の段階から、地元が盛り上がれる。
    建築を始めた時からパブリシティーが出やすい。
    暦女など、女性の参加も見込め、結果的に若い男性の参加も増える。
    婚活が上手く行き、若い人が定住するようになる(?)
    完成後も、イベント、B級グルメ、町おこしのシンボルに利用できる。

これから、社会の構造がひょっとすると変えられるかもしれません?
公共事業にも、未来への種まき的なマーケティングの知恵を入れましょう。


新幹線の窓から、東京駅のレンガ壁越しに、江戸城が見えたら!!!