セミナー報告2月25日

FCN定例セミナー 明日の商品作りのための企画開発を考える

第2回 「通販用商品の作り方」

1 社会インフラとして定着した通信販売
  流通業界内では順調に推移しているが、変化に加速度がついているので
  風をよみ上手く波に乗る必要がある。
  市場規模はインターネット市場も含め約8兆円、年率約10%強で拡大。
  小売り市場と業務用市場の境界が崩壊し、GMS誕生以来の市場革命が起きている。

  あらゆる業種及び企業で通信販売のシステムは不可欠になっている。

2 通信販売の歴史が教えてくれるもの
  シアーズローバック(米国)に始まる新しい小売販売が、全ての始まり。
  米国内社会インフラの進化および整備が多様化拡大の傾向を後押しした。
  一方で、日本はダイレクトマーケティングの先進国だった。
  富山の薬売り、行商、出前など、生活文化に根ざした日本型のマーケティングスタイルがあったため、
  同様のホスピタリティーを市場から要求される。

  歴史が教えてくれるように、日本人の元々持っている感性は通販に有効である。

3 通信販売各社のオリジナリティー
  偶発的要因は大きいものの、創業時のコンセプトとアイデンティティーの明確さが
  市場での優位性を現在も確保している。

  自社のオリジナリティーを明確にすれば、通販は成功する。

4 販売商品に求められる条件
  一般市場では買えない(と思える)こだわり型商品。
  情報量が多い、ストーリー性が高い、そして口コミに乗せ安い。
  購入に伴う優越感が強い。
  所属グループ内でのクラスもしくはアイデンティティーが明確になる。

  ホームページの「商品販売はコミュニケーション」をご覧下さい。

5 メディアの選択とクロス化の必要性
  テレビ通販インターネット通販が20%程度と大きな伸びを見せているが、
  顧客の固定化にはプリント媒体が不可欠にもなっている。

6 通信販売はお客様との心理戦
  欲しいから買うというお客様だけの市場。
  自分を中心にして判断するお客様。
  商品知識および情報の潤沢なお客様。
  商品とそれの持つ情報にホスピタリティーを感じるお客様。
  コミュニケーションツールとしての性格を商品に要求するお客様。


次回3月25日は「市場へのアンテナの建てかた」をテーマに、ヒット商品の企画に必要な
情報の収集方法と、その選択及び加工方法などをお話します。