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コラム

セミナー報告2月25日

FCN定例セミナー 明日の商品作りのための企画開発を考える

第2回 「通販用商品の作り方」

1 社会インフラとして定着した通信販売
  流通業界内では順調に推移しているが、変化に加速度がついているので
  風をよみ上手く波に乗る必要がある。
  市場規模はインターネット市場も含め約8兆円、年率約10%強で拡大。
  小売り市場と業務用市場の境界が崩壊し、GMS誕生以来の市場革命が起きている。

  あらゆる業種及び企業で通信販売のシステムは不可欠になっている。

2 通信販売の歴史が教えてくれるもの
  シアーズローバック(米国)に始まる新しい小売販売が、全ての始まり。
  米国内社会インフラの進化および整備が多様化拡大の傾向を後押しした。
  一方で、日本はダイレクトマーケティングの先進国だった。
  富山の薬売り、行商、出前など、生活文化に根ざした日本型のマーケティングスタイルがあったため、
  同様のホスピタリティーを市場から要求される。

  歴史が教えてくれるように、日本人の元々持っている感性は通販に有効である。

3 通信販売各社のオリジナリティー
  偶発的要因は大きいものの、創業時のコンセプトとアイデンティティーの明確さが
  市場での優位性を現在も確保している。

  自社のオリジナリティーを明確にすれば、通販は成功する。

4 販売商品に求められる条件
  一般市場では買えない(と思える)こだわり型商品。
  情報量が多い、ストーリー性が高い、そして口コミに乗せ安い。
  購入に伴う優越感が強い。
  所属グループ内でのクラスもしくはアイデンティティーが明確になる。

  ホームページの「商品販売はコミュニケーション」をご覧下さい。

5 メディアの選択とクロス化の必要性
  テレビ通販インターネット通販が20%程度と大きな伸びを見せているが、
  顧客の固定化にはプリント媒体が不可欠にもなっている。

6 通信販売はお客様との心理戦
  欲しいから買うというお客様だけの市場。
  自分を中心にして判断するお客様。
  商品知識および情報の潤沢なお客様。
  商品とそれの持つ情報にホスピタリティーを感じるお客様。
  コミュニケーションツールとしての性格を商品に要求するお客様。


次回3月25日は「市場へのアンテナの建てかた」をテーマに、ヒット商品の企画に必要な
情報の収集方法と、その選択及び加工方法などをお話します。

ヤワラカ頭の金沢カレー

日本の国民食とまで言われるカレーライスは、
家庭人気料理ベスト10の上位に、ずっと入り続けています。

甘口、中辛、辛口程度だった味のバリエーションも、
ジャワ、キーマなどが登場したあたりからどんどん増え始め、
ホワイトカレー、グリーンカレーなどの見た目でのヒット、
一方でスープカレーなど形態によるヒットも生んで来ました。

さらに、数年前に登場したカレー鍋は、もともと明治の後期に開発され
人気の絶えなかったカレーうどんの発展型でもあります。

最近では、町おこしやお土産にカレーは欠かせないものとなり、
いわゆるご当地カレーは驚くほどの登場ぶりです。

辛さ、材料、エスニック、色、形状、本物志向、和風化、町おこしなどなど、
バリエーションのキーポイントは本当にたくさんあります。

そんな中で、最近ヒットしている「金沢カレー」に注目しています。

見た目は、いわゆる普通のカツカレーですが、その量の多さにビックリさせられると共に
カレールーの茶色と言うより濃いドミグラスソースのようなコゲ茶色に、
驚くと言うより若干違和感を感じます。
しかし味は、ただただ普通以上に美味しいカレーで、独特のまろやかさとかトロミ感が
なつかしい感じを抱かせもします。

数年前、NYヤンキース時代の松井選手に、なつかしい地元石川のカレーを
食べてもらうと言う企画でテレビに登場したあたりから、
メディア露出も増えて来たと記憶しています。

このカレーには特別なスパイスや材料が使われているわけでは有りません。
ただ、ルーの中に通常ならチャツネを入れるところ、カラメルを使用しているのです。

通常はお菓子に使うカラメル、プリンには欠かせないカラメルをチャツネ代わりに使う
ヤワラカ頭の発想が、独特のなつかしさを持った優しい味に仕上げ、
地元の人達の味覚とのマッチングやリピーターの固定に成功しています。

砂糖を溶かし焦げ目をつけることでつくるカラメルの味は、甘味が基本で若干の苦味を含みます。
これは、見方を変えるとチャツネと同じ原理で、
甘味が食材とスパイスの味を繋ぎバランスを整えます。
苦味は、食材の風味を引き立て素材の味を鮮明にします。
どういう経緯でカラメルを使用したのかわかりませんが、本当に理にかなったレシピだと言う事です。


文明開化の時代に日本へ入ってきたカレーは、ずっと有る意味で高級料理でした。
シェフの師匠や先輩に習った通りに味の再現する事を由とする世界で守られ、育てられてきました。
美味しいならなんでもやってみようと言う発想が実践できる様になったのは、つい最近だと思います。


時代の流れを読み取り、今の人たちが美味しい楽しいと思うものをヤワラカ頭で作るとき、
時にはタブーを犯さねばなりません。
しかし、基本を崩さなければ、それは大きな実を結びますし、
何より喜んでもらえるのだと思います。


ヤワラカ頭と言えば、昭和初期、梅田阪急百貨店大食堂で
当時高級料理だったカレーライスを庶民価格で供した小林一三が、
カレーを家庭の食べ物にしました。

喜ぶ人のために、美味しいものを提供する、楽しいものを提供する、
ヤワラカ頭を使ったこの発想は、商品企画と言う仕事の何よりも面白いところではないでしょうか。

ヤワラカ頭の小林一三先輩に感謝。

Joy Of Earth

善玉バイオ「浄」と聞いて、どんな商品だと思います?
若干、整腸剤のようにも思える名前ですが、実は洗濯用洗剤です。

昨年、有名テレビ通販それも2社で、開局以来と言われる大ヒット、
今も環境を気遣う女性たちを中心に大変な注目を浴びています。
本当の意味での環境対応が、ヒットビジネスになる事を証明して見せた、
良い例の一つになりました。

この洗剤の生い立ちを説明しますと、

数年前、NPO法人瀬戸内海環境会議のメンバーが、家庭排水による環境負荷を減らすことで
瀬戸内海の環境を守る、洗濯用洗剤開発を思い立ちます。

協力したのは、業務用洗剤メーカーのツーエム化成(東大阪)でした。

開発された洗剤は、その後、環境基準の厳しいアメリカのランドリーでも使用されはじめ、
洗浄力が強いこと、にも拘らず排水処理が簡便で低コストで済むことへの高い評価から、
現在では、NYのランドリーの90%が使用するまでになり、ハドソン河の汚染を防いでいます。
そしてNYランドリー協会から、推薦状をもらうまでになりました。

また、世界でトップの業務用洗濯機メーカーUNION社(ミラノ)では、この洗剤専用の業務用洗濯機を開発。
欧米ではランドリーの主力機器にもなりつつあります。

最近国内で、新型のドラム式節水型洗濯機に、汚れが落ちにくいと言うクレームが発生。
その解決にも、業務用洗濯機ならではの技術に支えられたこの洗剤独自の機能が、
大きな効果を上げました。

安全性の確認にも充分な配慮とテストがされており、第三者機関で安全性確認試験のため実施した、
洗濯液を混ぜた水槽に金魚を放す試験でも、金魚は何日も元気に泳いでいます。


高い安全性を備え、洗濯物をキレイに洗浄するのは勿論のこと、長持ちさせ、
洗濯機本体までキレイに保ち、
さらに排水溝を通して流した排水が、最終的には海洋環境までキレイにすることから

国内名は「浄」、英語名は「Joy Of Earth」としています。


業務用洗剤メーカーのツーエム化成(東大阪)は、洗剤のレシピを3000種類以上持っています。
さらに、ツーエム化成の水上社長の柔軟な発想は、固定概念に囚われることなく
あらゆる原料素材と洗浄技術を組み合わせられます。
それが、今回の大きなヒットを生み出したと言えるのではないでしょうか。

環境負荷の大幅軽減という課題解決に、合成界面活性剤を大胆に削ると言う発想も、
多様な目的に多様な洗浄剤を扱う、業務用洗剤のプロならではですし、
何より大切なのは、市場のニーズに応える基本姿勢(コンセプト)を、
柔軟な発想を駆使して崩さない事です。


発売当初お荷物(?)だったプリウスが、カーオブザイヤーを受賞し、トヨタを救う時代です。

本当のエコはビジネスにならないなんて、いまだに思ってないですよね?


市場に眠っている大きな新しいビジネスチャンスは、エコップで掘り出しましょう!

セミナー報告2月12日

FCNセミナー

「今求められる高付加価値商品のキーワードは健康志向」

1 新団塊世代という市場
  健康をキーワードにした新しい市場の牽引役は、新しい考え方と判断基準を持った団塊世代です。
  それに向けた、これまでとは異なる効果的な新しいプロモーションとは、どんなものがいいのでしょう。

  昭和20年から25年までに生まれた1500万人は、30代の子供達及びその家族にも
  大きな影響力を持っています。
  親の介護に直面したことで、将来の自分自身の健康についてもポジティブに考えられます。
  教育を受けることに積極的で、市場への実質的効果も高いので、
  この辺に市場攻略のヒントがありそうです。

2 10年後を考えられる社会環境と情報
  自分自身の将来を考える際、親世代が大きく投影されるのが団塊世代の特徴です。
  話せば判る判断材料をベースに、将来の健康に投資できる市場でもあります。
  
  過去10年の介護保険実施実績が、ある意味で社会インフラに定着しました。
  だから、今の健康を財産と考えられる、意識改革が起きているのです。

3 健康はコンテンツからエンタテインメントへ
  健康の商品化には「続く時間」と言う要素が大きくなってきました。
  「楽しく飽きずに長く続ける」ためには、ライフスタイルにはめ込む工夫が必要になります。
  「趣味の健康」とはどんな形でしょうか?
  
  義務や責任では動けない人も、趣味や楽しみには積極的で、長続きさせることが可能です。

4 安全安心な食品と健康食品の間(はざま)に大市場が顕在化
  一つの市場に相対して新市場が登場し、その後の成長成熟でバランスが取れる様になると、
  両方の間に新市場が生まれてきます。
  「食品型のサプリメント」「健康志向型のメニュー」などが今後は急拡大します。
  
  多様な食材と高レベルの味に加え、安全安心にも一定の認識が定着。
  健康志向のニーズに応えた健康食品市場が特保の普及も手伝い定着。
  2つの市場の隙間が一気に新市場として顕在化しましたが、適品の不足を起こしています。

5 新しい市場には、新しい素材と新しいコンテンツ
  「甘い物には別腹」が存在するように、満腹気味の健康市場にも、
  新素材を使用した甘いストーリーを組み立てれば、まだまだ充分なスペースが存在します。
  
  最も継続性の高い「甘み」を健康認識のある甘味料でベースを作り、サプリメント化しましょう。

6 デノミに対応する高付加価値商品の作り方
  デノミ市場でディスカウントの嵐は当分続くと考えられます。
  利益確保には、レギュラー商品の低価格化大量販売ではなく、
  高付加価値高価格商品をディスカウントし売上げ絶対額の確保が急務です。
  食品に近い健康素材は、現状の食品市場の救世主になります。
  
  健康素材の食品への添加は、これからの市場活性化の大きな起爆剤です。


チョコレートに健康素材を入れた、サプリメント型スイーツの出番です。

セミナー報告1月28日

FCN定例セミナー 明日の商品作りのための企画開発を考える

第1回 「2010年はこんな商品を作ろう」

1 日本の市場は「衣食住」でリンク
  日本人の消費行動には一つの典型的パターンがあります。
  農耕民族特有のグループ意識に根差した意思決定方法は、
  マーケッターには読み易いものです。
  何が欲しいかすぐ判ると言う事です。

2 一昨年から昨年、そして今年への流れ
  3年周期のライフスタイル完結を基本としている日本市場が良く分かる
  判断材料がイロイロあります。
  こうすれば、明日の方向は見えるという分析方法です。
  
  ホームページの「明日は見える」をご覧下さい。

3 新しいタイプの健康志向
  健康の価値観が変わりました。健康と言うコンテンツが提供するのは、
  健康な老後と美しい老後です。
  10年の健康投資に躊躇しない思考ロジックが市場に生まれました。

4 団塊世代は60歳ではない!?
  「え!? 僕って60歳でしたっけ??」と言える
  気持ちの若い、元気な団塊世代がこれからの最大顧客です。

5 安全な食品と健康商品の間に大きな市場が顕在化
  安全と安心は食品の基本ですが、それにポイントを置いていた人たちは
  次を目指しています。
  毎日続ける健康食品やサプリメントが習慣化した人たちも次を目指しています。
  双方が向かう大きな市場が見えてきました。
  食品型で継続性の高いサプリメントフードが必要です。

  さらに、住宅もアパレルも目指すところは健康です。

6 新開発か?それとも新プロモーションか?
  正しい方法は、新しいお客を見つける事に尽きます。
  買い換えてもらう、再度想い出してもらうのではなく、
  初めての人に初めての経験を提供する事が必要です。

  その為にも、テレビのパブリシティー効果を大いに利用する必要があります。
  番組のコンテンツやニュースネタに、すすんでで情報提供をしましょう。
  
  テレビを利用してヒット商品作りをする。
  今年は、これが重要です。


次回2月25日は「通販用商品の作り方」をテーマに、ヒット商品の起爆剤的通販商品の作り方と
通信販売の多目的利用の方法をお話します。
 

セミナーのお知らせ

市場環境の変化で、色々なものに「交代」が求められています。

交代させる新商品は、いったいどんなものなら良いのでしょうか?
ディスカウントだけではダメだしと、思い悩んでいませんか?

幸いな事に、交代すれば良さそうだけど何と交代すれば良いのかが
市場や消費者にまだハッキリしていないので、今は提案を受け入れてもらえる
大きなチャンスです。

新しい提案が受け入れられやすい時ですから、これからの市場を掴む
新しい商材を的確な方法で市場にアップしましょう。

そんな商品と提案の企画について、皆さんと考えようと思いセミナーを開きます。

食品、サプリメント関係の皆さんにご参加いただけると幸いです。


セミナーその1

FCN定例セミナー
「明日の商品作りのための企画開発を考える」
昨年開いたミニサロンのグレードアップ版です。
今回は、さらに突っ込んで実践的なポイントをお話します。

4回のテーマ
1月28日 「2010年はこんな商品を作ろう」
2月25日 「通販商品の作り方」
3月25日 「市場へのアンテナの建てかた」
4月22日 「新・健康志向商品とは」

場 所 神保町区民間
時 間 毎回9時30分~11時30分

受講料 20000円(4回分)

問い合わせ 食品化学新聞社 03-3238-7896
担当 芳野さん


セミナーその2

FCNセミナー
「様々な食品開発へ提案するイチオシ素材の新コンセプトと処方例」

私のテーマは
「今求められる高付加価値商品のキーワードは健康志向」で
デフレ時代だからこそ価格の通る高付加価値食品、新素材を配合した
健康志向商品の作り方と仕掛け方をお話します。

一緒に、焼津水産、新田ゼラチン、ユニチカの3社から
新素材の提案があります。

場 所 日本教育会館
日 時 2月12日(金) 13時30分~16時30分 

受講料 無料

問い合わせ 食品化学新聞社 03-3238-7896
担当 内山さん


団塊世代が健康に向かって動き始めました。今の健康を如何に維持するかが
大きなテーマですから、これまでとは健康志向食品の企画パターンが
大きく違ってきました。


是非一緒に考え、企画して、ヒット商品を作りましょう。

加工貿易のオススメ

日本には資源が少ないので、海外から原料を輸入して加工し輸出しています。
これを小学校で習った時は、なるほどそうなんだと納得でした。

それから半世紀、日本が大きな経済発展を遂げたのは、労働力を売る輸出から、
高い技術力を売る輸出に変わって来たからだと思います。

NY時代に友人から、漆の片口を買いたいと相談を受け、
東京の友人に頼んで送ってもらい届けると、大変喜んでくれました。
後日、彼のオフィスを訪ねると、片口はデスクの上で立派(?)に活躍していました。

漆の片口は、葉巻専用の灰皿になっていたのです。
注ぎ口の幅はハバナにピッタリで、漆は熱に強いので灰が落ちても大丈夫。

内側の朱色と外側の黒の色合いが、グッドデザインそのもので、
デスク上の存在感は強烈でした。
ちなみに友人は、片口が酒器であることは全く知りませんでした。

本来その目的で作られた物でなくても、必要とされる機能が備わっていれば
市場性は充分にあると言うことを、もう一度考えて見ましょう。

日本の匠と言われる技術には、充分以上に海外で役に立つものが数多くあります。
再度、この匠の技術を使って日本型加工貿易に挑戦してはどうでしょう。

1 伝統工芸
  西陣や加賀に代表される友禅と刺繍の技術で、タペストリーや
  ベッドカバーなどの超高級品を中近東へ輸出。
  元来絹製品が好きな市場で、デザインのモチーフも中近東が起源の
  意匠も多く分かってもらいやすい。
  
  木工品、漆器、陶器なども現代デザインを使用。ヨーロッパや
  中国へ輸出。

  和紙及び和紙製品、特に欧米人の名前を漢字表記して記念品に。
  提灯や箸に、漢字で名前を入れるオプションも効果的。

2 米および野菜
  カリフォリニア米の評価が高かった頃から、今も引き続き
  美味しいお米には世界中で高い人気があります。

  椎茸、生姜、大蒜などの嗜好品から、リンゴ、桃、梨、スイカ等
  糖度の高さが圧倒的な国産果物も、世界中に市場があります。
  
  食料自給率が200%になっても、余剰分は全て輸出可能。
  超高価格の米は輸出、安い米は輸入と割り切ります。

3 漢方薬原料
  環境汚染の影響で、漢方薬原料薬草の不足が深刻化しています。
  山間部などに、栽培に適した土壌も多く、日本人的には手間も掛かりにくいうえ、
  日本ならではの栽培技術が、有力な付加価値になります。

  安全性の高い国産健康食品も圧倒的な市場が海外にあります。


江戸時代、海外では金と銀の換金率は1対15、国内は1対5だったため、
オランダ、ポルトガルの商人にとって日本は大きな宝の山でした。
日本人はその事を知りませんでした。

日本の匠の技術、特に食に関する物は、江戸時代の金です。


世界水準と比較して圧倒的に高品質の国産の食品は、
市場性を再度リサーチする事で、新しい輸出産業として、地域活性にも
大きな役割を果たせます。


日本は健康の金の山ですよ!!

市場創造プロデュース

川上から川下へ商品は流れています。

農家が作ってくれた農作物、漁師の獲ってくれた魚介類、
それらは食品加工メーカーによって調理食品になり、小売業へ渡され、
その後、消費者によって購入されます。

この構造は、あらゆる商品の基本で原則です。

食品のように比較的簡単な構造もあれば、衣料品のような加工途中に
複雑なコンテンツが関与する業界もあります。
さらに石油や鉄鋼のように大きな社会インフラまでが関係するものまで、
本当に様々です。

しかし多様な条件が重なり、この数年、社会や市場に構造変化が起きています。
いろいろな新しい構造が生まれる中で、顕著なケースがいくつかあります。

中でも重要なのは、これまでの縦割り分業の時代のように、自社のポジションで
待つだけでは市場に対応できなくなり、自社の製品に係わる流れを
全てプロデュースする必要が発生した事です。

小売の現場が農業漁業の現場とコンタクトし、生産情報を入手しつつ
反対に小売情報を提供することにより、小売市場での競争に勝とうとしています。

農作物の直売所も盛んで、消費者の希望に答えるための条件が何かを
生産者が吸収しています。
自分たちで農作物を加工商品化して付加価値をアップして利益率を向上させる、
フランチャイズのファーストフードに直接納品するためスペックを設定するなど、
あらゆる業種で、市場への対応努力が見られます。

作りっぱなしで流すだけ、上から流れてくるのを待って加工するだけ、
とりあえず選べる範囲で顧客に提供するだけ。
これらの方法は、全くナンセンスになったのです。

自社の製品が市場の流れのどの部分にいようとも、係わる全ての流れを
上流から下流まで1本すじを通して把握し、全てを見据えて、
市場を創造するためにプロデュースしましょう。

エコの流れによって、車はハイブリッドから電池へ進歩して行くと思います。
一方で、電池自動車には車メーカーでなければ出来ない技術が
全パーツの20%しかありません。

近い将来、車は家電量販店で買うんですかね。

ポイントが楽しみですね!?

インターフェース型ヒット商品

企業の提携、合弁、合併が盛んです。
インターナショナルな体力をつけるには、これらの方法が最も効果的であることは、
誰にもよく理解できます。

ただ、たとえ同業であっても、これまで歩んで来た歴史が異なれば、
前向きな融合には時間と努力が必要ですし、それが異業種なら
なおさらだと思います。

その課題を解決するには、インターフェース型ヒット商品が必要です。

協議による理解や納得より、新商品開発の共同作業が何より相互理解を深め
双方に前向きの力と、融和を生むからです。

ローソンとマツモトキヨシに注目しています。

ドラッグストア各社が大きな渦に巻き込まれるように、一つのグループ化を進める中、
マツモトキヨシが異業種のローソンと組み、お互いの長所を共有し
新業態を模索しようと言うのは、近年ただ大きくなって力ずくで市場を
獲得しようと言う動きより、ずっとスマートで消費者の共感を得られます。

そこで考えられるインターフェース型商品とは、

1 薬・サプリメント・栄養剤の1個売り
  ドリンク剤は基本的に1個売りなのに、錠剤はどうして買えなかったのでしょうか? 
  風邪気味の時に、栄養をつけて風邪薬を飲んで早く寝る、それが出来るのは
  コンビニ+ドラッグのメリットです。
  「1錠で効きます」のコピーが有名な栄養剤も、1錠から買えると、嬉しいです。

2 弁当+サプリメント
  ガッツリ食べて満腹になれそうな弁当ほど、栄養バランスが悪いのは一目瞭然です。
  食物繊維やミネラルがもう少しあればと思ったとき、
  シャケ弁当に青汁1本付きとか、焼肉弁当にマルチビタミン1錠付き、
  そんな便利さを期待します。

3 処方箋カウンターで買える糖尿病食
  薬を受け取るのと同時に食事指導がありますが、さらにお弁当が買えれば便利です。
  高脂血症の薬と一緒にオリーブオイルのアドバイスも助かります。
  薬と食品がコラボできる最良の環境です。

なあるほど!と思える商品があってこそ、合弁は消費者に理解され
売上げも伸びるのです。

大手デパート各社も合併に向け作業が進んでいます。
しかし、そのことによってお客にメリットのあるヒット商品が出ないのは
残念なことです。
小売業はあくまで消費者のためになる、喜ばれる商品提供を目標とすべきですし
メーカーは消費者の喜ぶ製品を開発すべきです。
そのための体力強化だと思います。


「さすが、あのご夫婦のお子さんね!!」

これも、ある意味で合併の評価の一つですよ!?

マクロビオティックの逆輸入

逆輸入されたヒット商品というと、大型バイク、腕時計など工業製品がほとんどですが、
一方で、「七人の侍」(黒沢明監督)が「荒野の七人」になったように味付けが変わり、
変則逆輸入されたものもあります。

最近の逆輸入ヒットは、何といっても「マクロビオティック」です。

桜沢如一氏が提唱した食生活法で、現在は欧米でも大変に普及しています。

桜沢氏は、明治時代に医師の石塚左玄氏に食事療法を学び、さらに独自の研究を加え
1930年頃からマクロビオティック普及活動を開始しています。
1960年頃には弟子の久司道夫氏とアメリカでの普及活動を開始して
今回の逆輸入へと続きます。

世界に広がるにつれ、その土地の風土や文化と交わり、独自のスタイルも生まれました。
アメリカでは、初期の段階でヒッピーに受け入れられ、その後ベジタリアンの
支持を受け発展していきます。

その後アメリカでは医学や栄養学など、アカデミックなサポートも増え、
社会に強固な基盤を形成してきました。

近年の逆輸入のキッカケは、マドンナやトムクルーズのプライベートシェフとして
西邨まゆみ氏達が、彼らの健康を支えたことが大きな話題となり、ヒットの
引き金になりました。

アメリカで育ったマクロビオティックはある意味実戦的で、確実に
美容と健康を引き出しますので、実際に分かりやすいのが特徴です。
その反面、文化や意識が日本のそれとは異なるため、馴染みにくい面も
併せ持っています。

逆輸入され、現代の若い人たちの美容と健康願望にフィットしたことを冷静に分析し、
新しい感性の何を刺激して市場を動かしたのか、考えましょう。

これからの日本の健康な食生活を組み立てる上で、欠かすことのできない
大きな柱であることに間違いはありません。

在日日本人と言われる、新しい人たちにどんな食生活を提案するのか
ヒントや答えが詰まっています。

それにしても最近のマクロビオティックには、
「美味しい!」「楽しい!」「綺麗!?」が似合います。


昔飲んだ、タンポポの根のコーヒーが、妙になつかしい!?
エッ、あなたもですか?