21世紀型市場への入り口

21世紀型市場への3つの入り口

 

「年齢」「地域」「可処分所得」などによって分類された消費者に向け、それぞれのニーズを充足させることの出来る商品を提供すれば良かった市場が縮小し、「感性」「趣味」「遊び」などが分類要素として大きなウェートを占める市場が爆発的に拡大しています。
当然、新しい市場と商品が必要になっています。市場では商品認知のされ方が大きく変化、そのため市場への3つの入り口が顕在化して来ました。つまり、以前のように何処からでも市場に入るということが出来なくなった代わりに、この3つの入り口の何処かから入れば時間と世代を越えて、さらに大きな市場に出られます。

その1 「新団塊世代」

昭和22年~24年生まれプラスαの約1500万人という数の多さに加え、子供達の仕上がりにより拡大した可処分所得を持ち、一方で老後に向けたライフスタイルの方向について最後の選択決断をしようとしています。 新しい価値観を持ちつつあるなかで特に「健康」は最も大きなテーマと認識しているので、全員が60歳代になる2010年までが勝負の市場です。

その2「30才台の女性」

社会でのポジショニングの確立を自他共に求められ、生理的にはカルシウム代謝の変化などによる体質体調の変化や末子出産年齢の限界など、いわゆる2つ目の曲り角(ちなみに1つ目の曲り角は、20才台に経験する肌の衰えなど外面的な生理的変化期)を迎える事による価値観の変化期にいます。そのため「女性」「妻」「母」などを使い分けるためにも、「美容」と並行した「健康」への関心の強さが特徴です。

その3「小学校高学年」

感覚的判断力の鋭さと市場伝染力の強さを、6ポケット(両親とそれぞれの祖父母4人の経済力が独立して機能する)の経済力がバックアップするので、市場起爆剤としての要素は非常に大きいものがあります。自分自身では経済力を持たないので市場として捉えるにはそれなりにリスキーですが、両親および祖父母世代に及ぼす逆教育効果の大きさは市場で十分な存在感があります。