元気な団塊世代の興味が、10~20年後の自分達の健康に向かうにつれ
新しいロジックでサプリメントに注目が集まっています。
これまでのサプリメントユーザーとは違い、元気な人たちですから、
医療のサポートや代替医療としてのそれとは判断基準が異なり、
当然、購買動向も違います。
新しい市場の主なサプリメント摂取目的は
1 食事量の減少に伴うバランス調整
自分の食事や飲酒量が大幅に減った事を認識していて、
そこから、野菜や副菜を食べない事による栄養不足を気にしています。
2 加齢による減少栄養素の補填
新しい知識の吸収に熱心なので、近年判って来たデータで行動するケースが
多いようです。
3 健康維持が目的なのでポジティブ
自分の健康状態の良い所を維持し、弱いところをサポートする
バランス調整に熱心です。
4 ライフスタイルへの落とし込みに工夫
長く摂取し続けるため、生活パターンの中に的確な場所を探して組み込もうとしていて、
食事メニューにサプリメントを組み込んで考える人まで現れています。
新しい市場への対応策は
1 抗酸化物質、補酵素、アミノ酸などに注目
3大栄養素、ビタミン、ミネラルなどはそれなりに食事で摂取できていますが
食物繊維、ポリフェノール、コラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミンン、
DHA、 EPA、アスタキサンチン、還元型コエンザイムQ10、
知識は増える一方なので、あれもこれも不足している?と悩む人が・・。
そこで、整理した情報と商品化が望まれています。
マルチビタミンのように、
マルチポリフェノール、マルチ補酵素、マルチアミノ酸のような
カプセルを作りましょう。
2 食品型の形状の開発
この市場には、サプリメントに若干ギモンを抱いている人たちが多いので
食品としての摂取習慣をつけ、その上でカプセルの便利さを認識して貰うように、
教育と誘導をする必要があります。
普段良く食べる食品への添加、調味料への添加、
さらには常食しやすいサイズへの変更などが先ずは必要です。
マルハニチロのリサーラは半分の長さにすると、毎日食べやすくなるので
常食の可能性が一気に高まります。
1本で1日のDHA必要量を摂取するより、半分でも毎日食べるほうが
いいと判断する市場だからです。
3 ディスペンサーや食器などのツール開発
食器や収納場所が決まっている事で、習慣的な摂取が実現できます。
食卓の上に置くサプリメントケースや、コーヒーのカップアンドソーサーの
ソーサーにサプリメント用ポケットをつけると、飲み忘れません。
車を動かすとき、始動時には大きなエネルギーが必要ですが
動き始めてからは少ないエネルギーで動きを維持できます。
このロジックが、元気な団塊世代へのサプリメントのプロモーションの基本です。
間違っても、これまでの様に脅かしては(?)いけません。
何よりそれが苦手でサプリメントを摂取しなかった人たちなんですから。