故郷の森へ帰る方法

ウッドコーディネーターと言う仕事をご存知でしょうか?

木材のソムリエとでも言う仕事で、
家を建てる時、住まい手にとってピッタリの木材を、
全国の森林から探してくれるプロフェッショナルです。

美味しい料理にピッタリのワインがあれば、いっそう味が引き立つように
快適な住まいにピッタリの木材があれば、さらに幸せな暮らしになるというわけです。

木童(神戸)の木原代表がそのウッドコーディネーターで
彼の説明によると、ウッドコーディネーター「木童」の仕事は、
こだわりを持って育林・製材している森の人達と、
「木の家」を建てたい住まい手の、
なかなか通じにくい双方の想いをつないでいくことだそうです。

「僕らの想いと、住み手の想いが木の香りのなかで共鳴するとき、
心の底から満足できる本物の家ができあがる」と、木原さんは言います。


幸いな事に、日本国内には必要かつ充分な木が育っています。
不幸な事に、その有効活用システムは崩壊に近い状態です。

しかし、木原さんのような人材と時代の流れが、
市場と共に流通システムはモチロンのこと、
何より家を建てる人たちの意識を、変えつつあります。


1 生まれ故郷の木材を使いましょう
  ふるさと納税が盛んなように、自宅を建てる、マンションを購入する際
  自分の生まれ故郷の木材を一部に使うのは如何でしょう。
  お店を出すとき、内装に出身地の木材で香りをつけるのは如何でしょう。
  
  木材の香りの刺激はきっとあなたのDNAに響いて、
  故郷に帰ったようなリラックスを生んでくれるでしょう。
  お客様は、同郷のDNAが刺激され集まってくれると思います。

2 生まれ年の木材で家を建てましょう
  自分の生まれた年に植林された木を作って家を建てるって
  チョット、ロマンティックですよね。
  同い年の同級生と一緒に暮らしている感じで、心和むと思います。
  
  さらに、孫に自慢も出来ますし、将来孫達は一緒に付けたイタズラの跡をみて
  おじいちゃんを想い出してくれます。

  自分の生まれ年に仕込まれたヴィンテージワインを買ったあなた。
  自分の生まれ年の製造番号を持ったヴィンテージライカを買ったあなた。
  次は、子供や孫のためにも、木の家ですよ!


森林資源を新しい発想で活用する事は、新しい産業を生み雇用も増えます。
次世代への大きな投資を可能にします。
何より、環境とそのサイクルを守り、結果として人の暮らしを快適にします。

そして、今の時代に最も必要な「安らかな気持ち」を
私達に提供してくれます。


飛松中学校(神戸市)のグランドの奥にあった林は今どうなっていますかね?
みどりと木の香りを想い出します。