Joy Of Earth

善玉バイオ「浄」と聞いて、どんな商品だと思います?
若干、整腸剤のようにも思える名前ですが、実は洗濯用洗剤です。

昨年、有名テレビ通販それも2社で、開局以来と言われる大ヒット、
今も環境を気遣う女性たちを中心に大変な注目を浴びています。
本当の意味での環境対応が、ヒットビジネスになる事を証明して見せた、
良い例の一つになりました。

この洗剤の生い立ちを説明しますと、

数年前、NPO法人瀬戸内海環境会議のメンバーが、家庭排水による環境負荷を減らすことで
瀬戸内海の環境を守る、洗濯用洗剤開発を思い立ちます。

協力したのは、業務用洗剤メーカーのツーエム化成(東大阪)でした。

開発された洗剤は、その後、環境基準の厳しいアメリカのランドリーでも使用されはじめ、
洗浄力が強いこと、にも拘らず排水処理が簡便で低コストで済むことへの高い評価から、
現在では、NYのランドリーの90%が使用するまでになり、ハドソン河の汚染を防いでいます。
そしてNYランドリー協会から、推薦状をもらうまでになりました。

また、世界でトップの業務用洗濯機メーカーUNION社(ミラノ)では、この洗剤専用の業務用洗濯機を開発。
欧米ではランドリーの主力機器にもなりつつあります。

最近国内で、新型のドラム式節水型洗濯機に、汚れが落ちにくいと言うクレームが発生。
その解決にも、業務用洗濯機ならではの技術に支えられたこの洗剤独自の機能が、
大きな効果を上げました。

安全性の確認にも充分な配慮とテストがされており、第三者機関で安全性確認試験のため実施した、
洗濯液を混ぜた水槽に金魚を放す試験でも、金魚は何日も元気に泳いでいます。


高い安全性を備え、洗濯物をキレイに洗浄するのは勿論のこと、長持ちさせ、
洗濯機本体までキレイに保ち、
さらに排水溝を通して流した排水が、最終的には海洋環境までキレイにすることから

国内名は「浄」、英語名は「Joy Of Earth」としています。


業務用洗剤メーカーのツーエム化成(東大阪)は、洗剤のレシピを3000種類以上持っています。
さらに、ツーエム化成の水上社長の柔軟な発想は、固定概念に囚われることなく
あらゆる原料素材と洗浄技術を組み合わせられます。
それが、今回の大きなヒットを生み出したと言えるのではないでしょうか。

環境負荷の大幅軽減という課題解決に、合成界面活性剤を大胆に削ると言う発想も、
多様な目的に多様な洗浄剤を扱う、業務用洗剤のプロならではですし、
何より大切なのは、市場のニーズに応える基本姿勢(コンセプト)を、
柔軟な発想を駆使して崩さない事です。


発売当初お荷物(?)だったプリウスが、カーオブザイヤーを受賞し、トヨタを救う時代です。

本当のエコはビジネスにならないなんて、いまだに思ってないですよね?


市場に眠っている大きな新しいビジネスチャンスは、エコップで掘り出しましょう!