できる!50の料理

「3つのトビラ」で説明している通り、団塊世代は市場への入り口として
大きな意味を持っています。
特に、適切な教育による販売促進効果が読めるので、新しい市場開発が可能です。

私は、NPO法人「マザーミルク」で食育に取り組んでいますが、
最近、今現在で、食育が必要なのは団塊世代だと思い始めています。

団塊世代は、問題によっては共通の価値観や行動規範を持っていますが、
一方で、かなり認識や経験に幅のある問題もあります。

食と健康に関する興味や知識、それに基づく行動に関しては、同じ
団塊世代でも、男性には、かなり大きな差があります。

無事定年を迎え、時間も出来たので農業をやってみようとか、レストランを
オープンしたいと言う人達がいる一方、
まったく食には興味が無い、作るなどトンデモないという人達もいるのです。

そんな中、男性のための料理教室に通い始める人達も多いのですが、
きっかけを取材すると、とりあえずの興味はあるものの、本音として
家内が作れなくなった時に困るから、というのも混じります。

団塊世代の男性に、生きるために必要な料理、さらに健康を維持するのに
必要な料理を、教育する必要があります。

基本的に、50種類程度の料理が出来れば十分ですし、料理を作るという観点で
理解した栄養や健康に関する知識は、実践されやすく、外食の際にも
バランスの取れた食事が可能で、
結果的に生活習慣病を予防できます。

勉強してほしい料理は、栄養素で分類します。

炭水化物は、ご飯もしくはパンで摂取することを基本にし、ご飯の炊き方を
しっかり教えます。
案外これが、自信を持たせるきっかけです。

脂肪及びたんぱく質は、原則として魚で摂取するようにし、魚の焼き方及び
鍋料理の作り方を教えます。
肉を食べることは問題ありませんが、あわせて野菜を摂取することを
教えることが必要です。

卵は、好きな焼き方を2種類、選べるようにします。

野菜は、サラダなど生で摂取するより、具沢山の味噌汁、野菜たっぷりの
鍋料理、ジュースの作り方を教え、量を多く摂取できるメニューに
特化する必要があります。

豆腐も出来れば、高野豆腐にするとか、納豆を習慣化します。
麩を常食することで、植物性のたんぱく質材料が増やせます。

料理の形態も、丼のようなワンディッシュを基本とすることも、
いい方法です。

レクチャー内容で大切なことのひとつに、スーパーでの買い物の仕方を
教え、実践するというのもあります。
実は、意外と、この辺から詰まってしまうという男性が多いのです。

会社では、机の引き出しに「できる!」とか「わかる!」のタイトルの
パソコン教習本を持っていたおじさん向けに、今度は、同じキャッチの

「健康に生きるため、できる様になりたい50の料理」の出版が急務です。