都市のDNA・神戸のケース

1868年1月1日(慶応3年12月7日)の開港以来、
神戸港は日本を代表する港として発展してきました。
現在も、横浜、東京と並び、日本の貿易を支えているのは、ご存知の通りです。

神戸の街も、港と言う都市機能の拡大と共に発展し、
独自の文化を生みだしてきました。
そして、そこに暮らす人々に刷り込まれ、継承されています。

エキゾチックな街の雰囲気、外国人居留地、中華街など、
港町にお決まりの道具立ては、神戸も横浜も大変似ています。
しかし、そこに住む人のライフスタイルや価値観には微妙な違いがあります。

貿易額では同じ規模の港ですが、横浜は輸出港、神戸は輸入港と言う、
構造的に大きな違いです。

そこで取引される商品をはさんで、外国人が買い付ける立場か
売り込む立場かで、異なる文化の交わり方が違っているのです。

神戸は、輸入港ですから、外国人は売り込む立場。
海外から移り住んで3日目には、みんなが神戸弁を喋るようになるのは、
その為です。

お菓子の甘さが日本人向けだったり、中華料理の味が京風なのは、
海外の文化やモノを日本風にアレンジして取り込み、
オリジナリティーを発揮する神戸の文化です。

異なる文化を取り入れ加工することを、神戸の街が得意とし
そのDNAを市民が持っています。
そこから、神戸らしい面白い企画が生まれます。

自分に刷り込まれた、生まれた街のDNAが、
あなたの企画力の原点です。

あなたの生まれた街のDNAは、どんなタイプでしょう?
刷り込まれているDNAを素直に働かせることで、
あなたらしい、オリジナリティーの高い企画を生む事が出来ます。

生まれた街を、想い出してください。
インスピレーションが沸いてきましたか?!