マクロビオティックの逆輸入

逆輸入されたヒット商品というと、大型バイク、腕時計など工業製品がほとんどですが、
一方で、「七人の侍」(黒沢明監督)が「荒野の七人」になったように味付けが変わり、
変則逆輸入されたものもあります。

最近の逆輸入ヒットは、何といっても「マクロビオティック」です。

桜沢如一氏が提唱した食生活法で、現在は欧米でも大変に普及しています。

桜沢氏は、明治時代に医師の石塚左玄氏に食事療法を学び、さらに独自の研究を加え
1930年頃からマクロビオティック普及活動を開始しています。
1960年頃には弟子の久司道夫氏とアメリカでの普及活動を開始して
今回の逆輸入へと続きます。

世界に広がるにつれ、その土地の風土や文化と交わり、独自のスタイルも生まれました。
アメリカでは、初期の段階でヒッピーに受け入れられ、その後ベジタリアンの
支持を受け発展していきます。

その後アメリカでは医学や栄養学など、アカデミックなサポートも増え、
社会に強固な基盤を形成してきました。

近年の逆輸入のキッカケは、マドンナやトムクルーズのプライベートシェフとして
西邨まゆみ氏達が、彼らの健康を支えたことが大きな話題となり、ヒットの
引き金になりました。

アメリカで育ったマクロビオティックはある意味実戦的で、確実に
美容と健康を引き出しますので、実際に分かりやすいのが特徴です。
その反面、文化や意識が日本のそれとは異なるため、馴染みにくい面も
併せ持っています。

逆輸入され、現代の若い人たちの美容と健康願望にフィットしたことを冷静に分析し、
新しい感性の何を刺激して市場を動かしたのか、考えましょう。

これからの日本の健康な食生活を組み立てる上で、欠かすことのできない
大きな柱であることに間違いはありません。

在日日本人と言われる、新しい人たちにどんな食生活を提案するのか
ヒントや答えが詰まっています。

それにしても最近のマクロビオティックには、
「美味しい!」「楽しい!」「綺麗!?」が似合います。


昔飲んだ、タンポポの根のコーヒーが、妙になつかしい!?
エッ、あなたもですか?