インターフェース型ヒット商品

企業の提携、合弁、合併が盛んです。
インターナショナルな体力をつけるには、これらの方法が最も効果的であることは、
誰にもよく理解できます。

ただ、たとえ同業であっても、これまで歩んで来た歴史が異なれば、
前向きな融合には時間と努力が必要ですし、それが異業種なら
なおさらだと思います。

その課題を解決するには、インターフェース型ヒット商品が必要です。

協議による理解や納得より、新商品開発の共同作業が何より相互理解を深め
双方に前向きの力と、融和を生むからです。

ローソンとマツモトキヨシに注目しています。

ドラッグストア各社が大きな渦に巻き込まれるように、一つのグループ化を進める中、
マツモトキヨシが異業種のローソンと組み、お互いの長所を共有し
新業態を模索しようと言うのは、近年ただ大きくなって力ずくで市場を
獲得しようと言う動きより、ずっとスマートで消費者の共感を得られます。

そこで考えられるインターフェース型商品とは、

1 薬・サプリメント・栄養剤の1個売り
  ドリンク剤は基本的に1個売りなのに、錠剤はどうして買えなかったのでしょうか? 
  風邪気味の時に、栄養をつけて風邪薬を飲んで早く寝る、それが出来るのは
  コンビニ+ドラッグのメリットです。
  「1錠で効きます」のコピーが有名な栄養剤も、1錠から買えると、嬉しいです。

2 弁当+サプリメント
  ガッツリ食べて満腹になれそうな弁当ほど、栄養バランスが悪いのは一目瞭然です。
  食物繊維やミネラルがもう少しあればと思ったとき、
  シャケ弁当に青汁1本付きとか、焼肉弁当にマルチビタミン1錠付き、
  そんな便利さを期待します。

3 処方箋カウンターで買える糖尿病食
  薬を受け取るのと同時に食事指導がありますが、さらにお弁当が買えれば便利です。
  高脂血症の薬と一緒にオリーブオイルのアドバイスも助かります。
  薬と食品がコラボできる最良の環境です。

なあるほど!と思える商品があってこそ、合弁は消費者に理解され
売上げも伸びるのです。

大手デパート各社も合併に向け作業が進んでいます。
しかし、そのことによってお客にメリットのあるヒット商品が出ないのは
残念なことです。
小売業はあくまで消費者のためになる、喜ばれる商品提供を目標とすべきですし
メーカーは消費者の喜ぶ製品を開発すべきです。
そのための体力強化だと思います。


「さすが、あのご夫婦のお子さんね!!」

これも、ある意味で合併の評価の一つですよ!?