川上から川下へ商品は流れています。
農家が作ってくれた農作物、漁師の獲ってくれた魚介類、
それらは食品加工メーカーによって調理食品になり、小売業へ渡され、
その後、消費者によって購入されます。
この構造は、あらゆる商品の基本で原則です。
食品のように比較的簡単な構造もあれば、衣料品のような加工途中に
複雑なコンテンツが関与する業界もあります。
さらに石油や鉄鋼のように大きな社会インフラまでが関係するものまで、
本当に様々です。
しかし多様な条件が重なり、この数年、社会や市場に構造変化が起きています。
いろいろな新しい構造が生まれる中で、顕著なケースがいくつかあります。
中でも重要なのは、これまでの縦割り分業の時代のように、自社のポジションで
待つだけでは市場に対応できなくなり、自社の製品に係わる流れを
全てプロデュースする必要が発生した事です。
小売の現場が農業漁業の現場とコンタクトし、生産情報を入手しつつ
反対に小売情報を提供することにより、小売市場での競争に勝とうとしています。
農作物の直売所も盛んで、消費者の希望に答えるための条件が何かを
生産者が吸収しています。
自分たちで農作物を加工商品化して付加価値をアップして利益率を向上させる、
フランチャイズのファーストフードに直接納品するためスペックを設定するなど、
あらゆる業種で、市場への対応努力が見られます。
作りっぱなしで流すだけ、上から流れてくるのを待って加工するだけ、
とりあえず選べる範囲で顧客に提供するだけ。
これらの方法は、全くナンセンスになったのです。
自社の製品が市場の流れのどの部分にいようとも、係わる全ての流れを
上流から下流まで1本すじを通して把握し、全てを見据えて、
市場を創造するためにプロデュースしましょう。
エコの流れによって、車はハイブリッドから電池へ進歩して行くと思います。
一方で、電池自動車には車メーカーでなければ出来ない技術が
全パーツの20%しかありません。
近い将来、車は家電量販店で買うんですかね。
ポイントが楽しみですね!?